シャモニー散策




はじめに

 2013年7月初旬に、10日間ほど、フランスアルプスのシャモニーモンブラン(CHAMONIX-MONT-BLANC)で山の会の仲間10人でハイキングを楽しんだ。そのときの、日々の記録と写真である。

6月30日(日)

 成田10:30発のBA6便でヒースロー、ここからBA783便で,ジュネーブに22:25着。予約していたALPYBUSでシャモニーへ。
 24時過ぎ、アパート"LES JONQUILLES"着。このアパートで11日間過ごす。6人部屋と4人部屋の2部屋で、宿泊総費用約1300ユーロと割安。シャモニーシュッドのバス停、エギュデュミディのロープウェーの乗り場のすぐ近くで便利がよい。鍵を開けてもらうため、深夜に、ベルナデットさんを煩わせることになった。感謝!。
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7月1日(月)

 午前中、アパートのレセプシヨン(FRANCE LOCATION)で打ち合わせ。カルトドット(Carte d'Hote)を受け取る。これでシャモニー谷のローカル交通機関にフリーで乗れる。
 その後シャモニーの町をぶらぶら。町は観光客であふれている。名所も多数。
観光協会で日本語係ベルナデットさんに会う。彼女の勤務は、月火木金土の夕方とのこと。明日からの行動の準備。モンブランマルチパスを購入。6日分で122ユーロ。
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7月2日(火)

 エギュデュミディ・ロープウェーを乗り継ぎ、展望台に登る。モンブラン、グランジョラス、バレブランシュ等を見る。気温は零下2度。残念ながらマッターホルンは見えていない。
 下りの途中駅プランデュレギュからモンタンベールまでシグナルフォーブス経由3時間ほどのハイキング。道には雪が残っている。雪解けの後の花も多数。シグナルフォーブスでは、真正面のドリュの西壁が圧倒的。グランメール氷河とその周りの針峰もすばらしい。
 モンタンベールから、登山電車で昼過ぎにシャモニーへ。午後は、シャモニーバスでプラリオンまで行き、ロープウェーで登る。花が見事。ロープウェーで下り、バスでシャモニーに戻る。
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7月3日(水)

 天気がよくなさそうなので,今日は、ハイキングはやめにして、アヌシー(ANNECY)まで小旅行。鉄道モンブランエクスプレスは工事で休業とのことで、代行バスでサンジェルベ・レ・バンまで行き、ここから鉄道。途中乗り換えてアヌシーへ。
 駅から10分ほどの観光案内で地図などもらい、アヌシー湖畔へ。愛の橋などを見て遊覧船乗り場から1時間のアヌシー湖クルーズ。13.40ユーロ。水の色がなんともいえない青。曇り空なのが残念。
 上陸後、旧監獄(Palais de l’Ile)やアヌシー城(Chateau d’Annecy)を見物の後、旧市街をぶらつく。なかなかおもしろい町だ。新市街を通り、駅に戻り、鉄道でサンジェルベへ、そして代行バスでシャモニーに戻る。
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7月4日(木)

  今日も雲に覆われ,モンブランやブレバンの頂は雲の中。それでも、雨や雪ではないので,行動。
 まず、シャモニーの観光協会の裏からプランプラ行きのロープウェーに乗る。途中から雲の中に突入。プランプラに着く頃は、全く視界がない。それでも、ブレバン行のロープウェーが動いているので、登ってみる。視界数メートル。レストランでコーヒーを飲んで下りる。プランプラからの下りで、ボソン氷河までは見えているので,午後はこちらへ行くことにする。
 シャモニーからちょうどよいバスがないので、歩いて行く。30分ほど道路に沿って歩き、ガイヤン(Gaillands)の岩場まで行くと、遊歩道が見えてくる。しばらく行くと,ボソンに着く。川と道路、線路を渡り、氷河へと進む。途中から道標が出て来て,それに沿って山登りの始まり。リフト乗り場はどこかと途中で会った人に聞くと,だいぶ下だという。歩いて登れ!といわれ、そのまま登ることにした。リフトの下を通り、300m登ると、花のきれいなシャレー。すぐ上に氷河の展望台。迫力がある。同時に、展示パネルで,氷河がものすごい速さで後退していることがわかる。
 下りも、マルチパスでリフトに乗れるのだが、今日は運動不足だから,歩く。リフト終点の隣がバス停。時間があるので近くの山小屋風のカフェで、ボソン氷河を見ながらビール。モンブランの山頂が見えてきた。やがて来たバスでシャモニーシュッドのアパートに帰る。
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7月5日(金)

 きょうはバルム峠。シャモニーシュッドからバスで、ル・トゥールまで移動。
 ここからリフトを2本乗り継ぐと,ほとんど峠と同じ高さに。水平な道を15分も歩くと、バルム峠。ここは、2008年にツールデュモンブランを歩いたときのこと、8日目にシャモニーの谷に戻ったとき、スイス側から峠に登ると、突然、正面にモンブラン、谷の左右に針峰群という景色が飛び込んできて、ようやくこの旅も終わりか、と、感慨にふけったところ。それから5年たっている。
 天気はよく、すばらしい展望。高山植物もいろいろと咲いている。峠の小屋の周辺で景色を眺めた後、降りる事にする。途中からTMBのvarianteのル・トゥールに降りる道を取り、1:25のバスに乗る。
 時間があるので、途中下車し、グランモンテのロープウェーに乗り、標高3200mのグランモンテ展望台に行く。「一日鳥人」の志願者を連れた「鳥人」たちでゴンドラはいっぱい。パラグライダーのタンデムのお客だ。ハーネスを締め、準備をしている。個人的には、とてもとても。グランモンテに着くと、彼らは駅から降りてスタート地点に移動。
こちらは、上に登り展望台へ。一昨日見た、ドリュが裏から見え、頂はグランドリュとプチドリュの2つになっている。そのほか、北側にはシャルドネ針峰やアルジャンチエール針峰、そして、スイス・フランス・イタリア三国国境である、モンドランの端正な三角錐の山頂が見えている。また、谷の反対の赤い針峰群は、ラックブランの辺りが、真っ白な雪に覆われている。「今年は雪が多いのでラックブランには行けない」と観光案内所で言っていた通りである。気温は低く半袖では寒い。
 しばし景色を眺めた後、展望台を後にする。下まで降りて、バスの時刻表を見ると、1時間近くない。その前に、ル・トゥール行が有りこれが折り返すので、これに乗る。少し行くと、何と、羊と山羊の大群の移動で、自動車道路は封鎖状態。おびただしい数の羊と山羊の群れを羊飼いたちが移動させ、野次馬も多数、ついて歩いている。バスは大幅に遅れてル・トゥールに到着。すぐに折り返すも、また羊飼いの移動にぶつかり、大幅に遅れてシャモニーに戻った。
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7月6日(土)

 天候も安定し、今日は、モンブランを見ながらのハイキングコース、フレジエールからプランプラ、そして、ブレバン展望台に登る。
 バスでシャモニーシュッドからレ・プラに向かう。モンブラン広場を通るとき、マルシェが行われていたが、通過。
レ・プラからロープウェーでフレジエールへ。雪がなければ、ラックブランに行くのだが、今日は行ける状態ではないようだ。
 ここから、プランプラまでの2時間余りがハイキングコース。多少の上り下りはあるものの、終日左手前方にモンブランとシャモニー針峰群を見ながらの、贅沢なハイキングコース。フレジエールを10:15に出て、途中昼食を挟み13:15にプランプラ着の3時間のコースは、途中に展望スペース有り、雪道有りの多彩なコース。
 プランプラ到着後、レストランで、正面にモンブランを見ながらのビールタイム。豪華な景色を見ながらの休息は、何者にも代えがたい。「シャモニーの休日」。
 しばしの休憩の後、ロープウェーでブレバンに向かう。360度の大展望を満喫した後、シャモニーに戻る。夕暮れのブレバンとモンブランが美しい。
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7月7日(日) 

 今日は、モンブラントンネルを使って、イタリアのアオスタへ小旅行。
 シャモニー駅前から8:30発のバスでクールマイユールへ。モンブラントンネルを抜け45分で到着する。ここでバスを乗り換え、1時間でアオスタへ。こちらのバスは、乗り合わせたイタリア人グループのおしゃべりの盛大なことに驚かされ続けた1時間であった。「常時何人かがしゃべっている」。
 アオスタは古代ローマ帝国の頃開かれた町で、町中遺跡だらけ。劇場、防壁、橋、門、塔などが町の中心部に点在している。観光案内所で地図をもらい、「遺跡ツアー」。天気はよく、暑い。
 昼頃、ピザのランチ。とても大きい。おしゃれなショッピング街もある。駅前の公園にはカエサルとアウグストゥスの像。ここの芝生で少し昼寝。
夕方、クールマイユール行きのバスで、町を後にする。クールマイユールでバスを乗り継ぎ、シャモニーへ戻る。
 はじめの3枚は、泊まったアパートメントの写真。
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7月8日(月)

 1泊2日で山小屋泊まりの山旅。泊まるのはミアージュ小屋。昨日電話で予約をしてある。
 朝、レズーシュ行きのバスの終点プラリオンでロープウェーに乗り、終点から、モンブラントラムウェイのコルデボーザ駅へ。
 たまたま、鉄道が通る時間であったので、一駅分乗り、ベルビューまで行く。レズーシュ=ベルビューのロープウェーが工事中なので、遠回りして来た。
 ここからビオナッセイ氷河に向けてトラバースの山道を進む。ここもツールドモンブランの一部。ビオナッセイ氷河の下に出て、吊り橋を渡る。
 ここから標高2120mのトリコット峠まで約400mの登り。左手にビオナッセイ氷河を見ながら、広い谷を登っていく。
 1時間半ほどでトリコット峠。ミアージュの集落を遙か下に望んで、昼食。周りには、放牧された羊の群れ。ここからミアージュまでは、550mの下り。
 約1時間で下り、ミアージュ小屋へ。ドミトリー2食付き40ユーロ。
 午後は、テラスでビールを飲みながら、周りの景色を楽しむ。正面にあるミアージュのドームが雄大だ。
 夕食は、ここの名物オムレツ。ジャガイモ入りの巨大なオムレツが出され、デザートはフランボワーズのタルト。
 美しい夕焼けを見て、寝る。夜中に目を覚ますと満天の星であった。
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7月9日(火)

 今日は、トゥルク峠を越えて、コンタミンヌの町へ出て、ここからバスでサンジェルベ。そしてシャモニーに戻る。
朝食は、簡単なコンチネンタルブレックファースト。飲み物とパン、バター・ジャム・蜂蜜。
 出発後、トゥルク峠までは150mの急登。45分ほどで峠。
ここからはすばらしい展望。ここからコンタミンヌへは600mの下り。樹林の中を、降りてゆく。
 1時間ほどで町に着く。ちょうど町ではマルシェ。通りにずらりとテントが並んでいる。チーズやソーセージを売っているテントが多い。
 バスがメインストリートを通れないので、バス停が変更されていた。コンタミンヌから35分でサンジェルベ=ラファイエ。ここからモンブランエクスプレスで1時頃シャモニーに戻る。午後は明日の出発に備え、準備。
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7月10日(水)

 朝9時25分に迎えのALPYBUSに乗り、シャモニーを後にする。
 11時頃ジュネーブ空港。チェックインし荷物をドロップした後、ジュネーブの町へ。
 昼食の後、国連事務所の見学。トラムでレマン湖畔に行き、モンブラン大橋を渡り旧市街の見学。5時に鉄道で空港に戻り、21:20のBA373でヒースローへ向かう。
 トランジットのため出国し、タクシーで宿に行き1泊。翌朝、空港に戻り、9:05のBA007で東京へ向かい、翌12日早朝、羽田に着き、旅を終えた。
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地図


  IGN : CHAMONIX NASSIF DU MONT BLANC 1:25000 CARTE DE RANDONEE 3630 OT:ISBN9782758522867
  IGN : ST-GERVAIS-LES-BAINS MASSIF DU MONT BLANC 1:25000 CARTE DE RANDONEE 3531 ET:ISBN9782758510628
  IGN : PAY DU MONT-BLANC 1:50000 ISBN2-4182-206-0

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